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窯焼き

何十個もの窯を手造りしてきたという藤田先生、薪窯の補修作業が昨年末より続いております。壁面の厚みが65cmとなり、天井も2トンの土が入れられましたので厚みが増し、更に巨大化しガッチリとした窯になっております。先日は、何も入れず窯を乾燥するためだけに火を入れられました藤田先生。まさに「窯焼き」です。上から見ると天井全体に大きないくつもの亀甲模様の亀裂がはしっておりました。今後もその亀裂を埋め、更に天井に土を入れて固め、乾燥を待のだそうです。窯づくり、大変です。

| 陶 芸 | 10:49 | comments(0) | - |
窯焚き

一か月ほど前から窯組みがされ窯の中で待機中の志野茶碗たち(窯の入口からは積まれたサヤしかみえませんが・・・)を時々覗いておられました藤田先生。寒くなるのが待ちきれなかったのでしょうか先日、窯に火を入れられました。長さが7メートルもあります見上げるほど大きな薪窯に赤松の丸太(直径20〜30cm、長さ60cmぐらい)が次々と窯へ投げ込まれていきます。ゴォー、ゴォー、パチパチッと音を立てて燃え盛る火の勢いに「熱い!怖い!」と思いながらも滅多に無い機会だと思い写真を撮らせていただきました。

良いお天気でしたが、熱気で周りの風景がぼやけて見えました。

 

 

大きすぎて焚き口から入らない赤松の丸太を割るのも大変です。


窯焚きからまる四日間が過ぎました頃に窯が予想以上に膨張して浮き上がり火が噴き出したということもありまして、残念ながら今回の窯焚きは途中で断念されました。結局、3トンもの薪を焚いていたそうです。数をこなし改良を重ねながら今までに、その焼きものに合った窯を大小合わせて三十近くも手造りされて来られました藤田先生ですから更に頑丈な窯が出来上がることと思いますが、さすがに次の窯焚きは寒くなってからのようです。

| 陶 芸 | 13:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
ハマコロ作り

ハマコロとは藤田先生が志野茶碗を焼く際にお茶碗とぐい呑みの間に入れてくっつかないようにするための道具です。志野茶碗を焼くための必需品ですが、一度使用すると足先が大きくなるという理由で捨ててしまうのだそうです。次回の窯焚きに向け、またまた何百個ものハマコロ作りが始まりました。

| 陶 芸 | 14:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
大きな窯

長くて見上げるほど大きな薪窯。藤田先生は、この窯で志野茶碗を焼くための準備をされていらっしゃいます。お茶碗は勿論、お茶碗の中に入れるぐい呑もお茶碗以上に必要なため現在作り溜めるなどの窯仕事にお忙しそうです。並行しまして先日は、窯の乾燥と火の流れ等を把握するという目的で大量のサヤを詰めて何日間か窯焚きをされました。
昨日は朝から、元本職さんを含む何名かのお手伝いの方が見えられ、想定内だというその際にできましたアーチ型の天井等のヒビ割れの補修作業が行われました。

 

| 陶 芸 | 12:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
志野焼 粘土作り

「百草土の塊(原土)を粘土にする方法は難しいのですか?」と以前、藤田先生にお伺いしたことがありました。「粘土作りは簡単で、最大のコツは土をよく乾燥させることと綺麗にしすぎないこと。」とおっしゃり、その時に大まかな作業方法を教えてくださいました。
その内容は「百草土の原土を粗莚の上で幾日もかけてよく乾燥させ、そのあと木槌で打って粒を揃え、それをタンクに取って上から水を加える。一週間後に元の粗莚の上で水切りをし、帆布の上で二〜三時間ほど踏み、その時に中に入っている小石を取り除く。その後、練り台の上で大押しにかけて轆轤で挽きやすい大きさに揃え、それを室に入れて乾燥を防ぐ。」というものでした。
最近 1トンもの百草土で粘土を作る作業を実際に見せていただいておりますが、どの作業も手間がかかってたいへんそうですが、特に「・・・上から水を加える。一週間後に・・・」は、さすがに省略のし過ぎでしょうと思ってしまいましたのは、百草土と水を複数の大きなタンクの中で攪拌し、溶けた分だけ漉して巨大タンクに移していくという作業(濃度を順次濃くしていくらしい)が繰り返し何日間もかけて行われていたからです。見たり聞いたりするだけでは分からないことってたくさんありますね。

| 陶 芸 | 11:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
矢筈口の志野水指

以前よりも更に大きく(背が高い)轆轤挽きされました志野矢筈口水指が乾燥(凍らないよう)のため、一日中ズ〜ッと暖かい室内に並べられております。昨年末からの水指作りは、作っても作っても乾燥中に次々と壊れてしまうという残念な状態が続いておりますのに、最初頃に作りました水指も壊してしまわれるのだとか。陶芸をされます方々も、初めて見たという粘り気の無い粘土(百草土の原土)を30cm近くも挽き上げるという藤田先生の轆轤挽きや矢筈口の作り方などを真剣にご覧になっておられました。

挽きたてホヤホヤの志野矢筈口水指。どちらの造形もこのままで充分素敵だと思うのですが、このあと乾き具合を見計らって削りがなされ個性が更に際立ってまいります。

 

残念! 粘り気の無い百草土を用いておりますので潰れ方も大胆です。

 

| 陶 芸 | 13:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
志野水指に使用の百草土

40年ぶりに矢筈口志野水指を制作中の藤田先生の元には千載一遇のチャンスということで、前々からお付き合いのあります若い陶芸家の方々が県外から次々と見えられております。

 

粘土作りと並行しましてのロクロ挽き。使用されますのはピンク色をしました肌理の細かい百草土の粘土ですが、中には小石(瑪瑙など)が入っておりました。藤田先生は粘土作りやロクロ挽きの際、自然のまま小石も除かないのだとか。

志野水指の側面には小石が顔をのぞかせておりました。

| 陶 芸 | 11:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
志野矢筈口水指

藤田先生がお元気で窯仕事をされていらっしゃるご様子に、自分も負けずに頑張りたいとのお声が全国から届いております。藤田先生は年中、猪突猛進。年末より志野矢筈口水指(しのやはずぐちみずさし)作りに邁進されていらっしゃいます。


藤田先生がお若い頃に作られたという志野矢筈口水指をご覧になり、見た目だけで無くその技術力の高さに驚かれたという著名な茶道家の方がいらっしゃいました。そんな志野矢筈口水指づくりを四十年ぶりに始められました藤田先生。当然のことながら初めて拝見させていただいております。
中に空気を含むパイプ状(裏側に隙間が無い始末方法)の口造りが特に難しいとのことですが、そこに行きつくまでには造形上30cm近くもの高さを確保しなければならないのだとか。百草土の原土はそのサクサクとした粘りの無い土質のため、他の材よりも扱いが容易でないことは前々から陶芸をされる皆様方からもよくお聞きいたしておりましたので、そのたいへんさがうかがえます。昔から水指を形作る方法は様々あるそうですが、「職人の意地」をもち出し轆轤を用いて一気に引き上げるという難しい方法をあえて選択するという姿勢はやはり藤田先生らしいです。
「何十年も水指は作っていないから作り方を忘れてしまった」とおっしゃりながら、口造りを作るために極限まで柔らかくしたという百草土。厚さ5个曚匹鯤櫃舛覆ら30cm近くの高さまで一機に轆轤で引き上げ、そのままクルッとパイプ状に口造りを作るという至難の業に、これが「技術力の高さ」と評された所以なのだとあらためて感心いたしております。今回は更にそのまま轆轤を回しながら胴や胴裾(ハカマ)の仕上げに入られたため、轆轤が高速回転する度に口造りがブルンブルンと振り回されてグニャッとしている状態を目の当たりにしました私はハラハラ、ドキドキが止まりませんでした。スッキリした中にも野暮ったさが要るという藤田先生の志野矢筈口水指。その仕上げにも目が離せません。

| 陶 芸 | 11:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
志野水指の共蓋

蓋の有りませんでした志野水指の本体に合わせまして蓋を作られるという藤田先生の轆轤挽きに遭遇いたしました折には、ビューンと超高速で回る轆轤にビックリして思わず「速っ!」と叫んだものでした。大きさや厚みなどがミリ単位で微妙に異なりました平らなお皿のようなものが何枚もロクロ挽きされ、一つ一つ特徴付けられました後に大胆で個性的な持ち手が素早く取り付けらていきました。もうこれで完成かと思っておりましたところ、その後も一つ一つ水指の本体と合わせられました蓋の裏面にも丁寧な調整が行われ、乾燥後に志野釉(千倉石)が掛けられました。


藤田先生は何度目かの窯焚きを既に終えられておられますので、志野水指の蓋も複数個焼けております。焼く前よりあきらかに数が少なくなっております蓋を前に、乾燥や焼成時に収縮して割れたり大きく変化する本体と蓋との関係や焼き方次第で変ってくるという肌合いや色味をピタッと合わせることが想像以上に難しかったことを初めて知りました。それでも志野水指本体とサイズの合いそうな何枚かの蓋を組み合わせながら楽しむという滅多に無い貴重な体験にはテンションが上がりました。蓋の形状や厚み、持ち手、肌合い、色味などが異なると水指全体の雰囲気や表情が随分と違って見えるものだとあらためて勉強させていただきました。皆様との賑やかな志野水指談義の中、志野の水指の評価が高かったことは言うまでもありませんが蓋に関しましても「塗蓋も良いけれど、本体と蓋が同じ素材の共蓋がやっぱり一体感があって落ち着くね。」ということで意見が一致いたしました。

| 陶 芸 | 09:46 | comments(0) | trackbacks(0) |
試し焼き

藤田先生の「焼けたぞ!」との声に「矢も楯もたまらず・・・」と関西(大阪)から見えられた方がいらっしゃいました。

 

粘土作り、轆轤挽き、成形、絵付け、釉薬掛けまでの工程が完了いたしておりますお茶碗とぐい呑を冬場の窯焚きに向けてずっと作り溜めておられましたので複数回の窯焚きが可能なのだそうです。
先日終了いたしました窯焚きは、今年の夏に取ってこられました陶土の試し焼きを兼ねておりました。焼き上がりましたその志野茶碗が基準となり、次回からの窯焚きが進められます。土の状態や仕上がりなど、焼いてみないと分からなかったことが細かくチェックされ新しい土の性質が把握されていきます。それを踏まえての焼き方や温度調整などの構想が練られ、前回とは全く違う焼き方をするという藤田先生ならではの窯焚きが今後もまだまだ続くようです。

 

 

| 陶 芸 | 13:18 | comments(0) | trackbacks(0) |