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轆轤挽きと削り

次回の窯焚きにむけ藤田先生の轆轤挽きと削りが続いております。百草土の原土100%はピンク色で肌理が細かく綺麗ですが、すぐにひび割れをおこすようなサクサク、パサパサとした粘り気の無い土でもあります。その上、藤田先生の使用するその粘土は柔らかいので轆轤挽きの途中でクニャ〜ッと潰れ、乾かしている途中にも口辺の割れから潰れていく様を私は幾度も目にいたしております。轆轤挽きの後の削りは自作のヘラ一本のみを使用し、瞬時に藤田先生独自の造形になります。今は、志野茶碗の轆轤挽きと削りが終わり志野茶碗の中に入れるぐい呑の轆轤挽きと削りでが始まっております。

 

百草土の原土。

 

ぐい呑、削り中!

| 陶 芸 | 10:48 | comments(0) | - |
穴窯の完成と窯焚き

穴窯の補修作業はその後も続き、金属の網が窯の天井一面に何層にも張りめぐらされました後に更に2トンもの土が載せられました。最初からの分を含めますと4トン以上もの土が窯の天井に盛られたことになります。以前にも増して頑丈な窯の完成後、待ちきれないご様子で直ぐに藤田先生は窯焚きを始められました。
長さ7メートル、壁面の厚みが65cmもある頑丈な窯となり安心感がありましたが、赤松の丸太(直径約25cm/長さ60cm)を使用しての窯焚きが始まりますと窯内からはゴーッゴーッと轟音が鳴り響き凄まじい圧で窯は膨れ上がり、その隙間からは煙と炎が勢いよく吹き出しておりました。数分、近くにいただけでも分厚い壁面からは予想外の熱が伝わってきて息苦しさをおぼえました。
そのような状況の中、お独りでの17日間もの不眠不休の命がけの窯焚き。薪は6トン使用していたのだとか。皆様にご心配いただいておりましたが藤田先生は無事に窯焚きを終えられておりますので先ずはご安心ください。
保温力が素晴らしくなかなか冷めない窯のフタを藤田先生が開けますと、中にはまだ熱風が立ち込めていたそうです。私が今までに見たことの無い光景を実際に見たのは次の日でした。分厚い耐火煉瓦を突き破り厚さが50cm近くもあるコンクリートの土台の真ん中には幅が10cmほどの大きな裂け目が窯の奥に1mほど続いておりました。サヤに入れられ前方に置かれていたという水指の口は円から楕円に形を変え、サヤと志野茶碗とハマコロと志野ぐい呑が一体化したオブジェのようなものが数点散乱し、窯焚きの凄まじさを物語っておりました。特に初めての窯での窯焚きはリスクが大きいので普通は様子を見ながら控え目に焚くものでは?と思ってしまいますが、最初から17日間も焚かれる藤田先生の体力や精神性はさすがに凄いと思いました。以前から藤田先生がお話してくださっております「長年、志野を焼いてきたけれど窯焚きのほとんどが失敗だった。」や、「あえて今まで経験したことの無い未知の方へ賭けて窯焚きをする。」という言葉の意味が少し分かった気がいたしております。
火の力って本当に凄い、怖いと思っている私たちを尻目に役目を無事に終えた煤だらけ傷だらけの窯を見上げながら、「大きい窯は面白い! 楽しい!」と藤田先生はおっしゃり、次の窯焚きの準備が勧められております。

 

| 陶 芸 | 11:09 | comments(0) | - |
窯焼き

何十個もの窯を手造りしてきたという藤田先生、薪窯の補修作業が昨年末より続いております。壁面の厚みが65cmとなり、天井も2トンの土が入れられましたので厚みが増し、更に巨大化しガッチリとした窯になっております。先日は、何も入れず窯を乾燥するためだけに火を入れられました藤田先生。まさに「窯焼き」です。上から見ると天井全体に大きないくつもの亀甲模様の亀裂がはしっておりました。今後もその亀裂を埋め、更に天井に土を入れて固め、乾燥を待のだそうです。窯づくり、大変です。

| 陶 芸 | 10:49 | comments(0) | - |
窯焚き

一か月ほど前から窯組みがされ窯の中で待機中の志野茶碗たち(窯の入口からは積まれたサヤしかみえませんが・・・)を時々覗いておられました藤田先生。寒くなるのが待ちきれなかったのでしょうか先日、窯に火を入れられました。長さが7メートルもあります見上げるほど大きな薪窯に赤松の丸太(直径20〜30cm、長さ60cmぐらい)が次々と窯へ投げ込まれていきます。ゴォー、ゴォー、パチパチッと音を立てて燃え盛る火の勢いに「熱い!怖い!」と思いながらも滅多に無い機会だと思い写真を撮らせていただきました。

良いお天気でしたが、熱気で周りの風景がぼやけて見えました。

 

 

大きすぎて焚き口から入らない赤松の丸太を割るのも大変です。


窯焚きからまる四日間が過ぎました頃に窯が予想以上に膨張して浮き上がり火が噴き出したということもありまして、残念ながら今回の窯焚きは途中で断念されました。結局、3トンもの薪を焚いていたそうです。数をこなし改良を重ねながら今までに、その焼きものに合った窯を大小合わせて三十近くも手造りされて来られました藤田先生ですから更に頑丈な窯が出来上がることと思いますが、さすがに次の窯焚きは寒くなってからのようです。

| 陶 芸 | 13:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
ハマコロ作り

ハマコロとは藤田先生が志野茶碗を焼く際にお茶碗とぐい呑みの間に入れてくっつかないようにするための道具です。志野茶碗を焼くための必需品ですが、一度使用すると足先が大きくなるという理由で捨ててしまうのだそうです。次回の窯焚きに向け、またまた何百個ものハマコロ作りが始まりました。

| 陶 芸 | 14:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
大きな窯

長くて見上げるほど大きな薪窯。藤田先生は、この窯で志野茶碗を焼くための準備をされていらっしゃいます。お茶碗は勿論、お茶碗の中に入れるぐい呑もお茶碗以上に必要なため現在作り溜めるなどの窯仕事にお忙しそうです。並行しまして先日は、窯の乾燥と火の流れ等を把握するという目的で大量のサヤを詰めて何日間か窯焚きをされました。
昨日は朝から、元本職さんを含む何名かのお手伝いの方が見えられ、想定内だというその際にできましたアーチ型の天井等のヒビ割れの補修作業が行われました。

 

| 陶 芸 | 12:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
志野焼 粘土作り

「百草土の塊(原土)を粘土にする方法は難しいのですか?」と以前、藤田先生にお伺いしたことがありました。「粘土作りは簡単で、最大のコツは土をよく乾燥させることと綺麗にしすぎないこと。」とおっしゃり、その時に大まかな作業方法を教えてくださいました。
その内容は「百草土の原土を粗莚の上で幾日もかけてよく乾燥させ、そのあと木槌で打って粒を揃え、それをタンクに取って上から水を加える。一週間後に元の粗莚の上で水切りをし、帆布の上で二〜三時間ほど踏み、その時に中に入っている小石を取り除く。その後、練り台の上で大押しにかけて轆轤で挽きやすい大きさに揃え、それを室に入れて乾燥を防ぐ。」というものでした。
最近 1トンもの百草土で粘土を作る作業を実際に見せていただいておりますが、どの作業も手間がかかってたいへんそうですが、特に「・・・上から水を加える。一週間後に・・・」は、さすがに省略のし過ぎでしょうと思ってしまいましたのは、百草土と水を複数の大きなタンクの中で攪拌し、溶けた分だけ漉して巨大タンクに移していくという作業(濃度を順次濃くしていくらしい)が繰り返し何日間もかけて行われていたからです。見たり聞いたりするだけでは分からないことってたくさんありますね。

| 陶 芸 | 11:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
矢筈口の志野水指

以前よりも更に大きく(背が高い)轆轤挽きされました志野矢筈口水指が乾燥(凍らないよう)のため、一日中ズ〜ッと暖かい室内に並べられております。昨年末からの水指作りは、作っても作っても乾燥中に次々と壊れてしまうという残念な状態が続いておりますのに、最初頃に作りました水指も壊してしまわれるのだとか。陶芸をされます方々も、初めて見たという粘り気の無い粘土(百草土の原土)を30cm近くも挽き上げるという藤田先生の轆轤挽きや矢筈口の作り方などを真剣にご覧になっておられました。

挽きたてホヤホヤの志野矢筈口水指。どちらの造形もこのままで充分素敵だと思うのですが、このあと乾き具合を見計らって削りがなされ個性が更に際立ってまいります。

 

残念! 粘り気の無い百草土を用いておりますので潰れ方も大胆です。

 

| 陶 芸 | 13:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
志野水指に使用の百草土

40年ぶりに矢筈口志野水指を制作中の藤田先生の元には千載一遇のチャンスということで、前々からお付き合いのあります若い陶芸家の方々が県外から次々と見えられております。

 

粘土作りと並行しましてのロクロ挽き。使用されますのはピンク色をしました肌理の細かい百草土の粘土ですが、中には小石(瑪瑙など)が入っておりました。藤田先生は粘土作りやロクロ挽きの際、自然のまま小石も除かないのだとか。

志野水指の側面には小石が顔をのぞかせておりました。

| 陶 芸 | 11:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
志野矢筈口水指

藤田先生がお元気で窯仕事をされていらっしゃるご様子に、自分も負けずに頑張りたいとのお声が全国から届いております。藤田先生は年中、猪突猛進。年末より志野矢筈口水指(しのやはずぐちみずさし)作りに邁進されていらっしゃいます。


藤田先生がお若い頃に作られたという志野矢筈口水指をご覧になり、見た目だけで無くその技術力の高さに驚かれたという著名な茶道家の方がいらっしゃいました。そんな志野矢筈口水指づくりを四十年ぶりに始められました藤田先生。当然のことながら初めて拝見させていただいております。
中に空気を含むパイプ状(裏側に隙間が無い始末方法)の口造りが特に難しいとのことですが、そこに行きつくまでには造形上30cm近くもの高さを確保しなければならないのだとか。百草土の原土はそのサクサクとした粘りの無い土質のため、他の材よりも扱いが容易でないことは前々から陶芸をされる皆様方からもよくお聞きいたしておりましたので、そのたいへんさがうかがえます。昔から水指を形作る方法は様々あるそうですが、「職人の意地」をもち出し轆轤を用いて一気に引き上げるという難しい方法をあえて選択するという姿勢はやはり藤田先生らしいです。
「何十年も水指は作っていないから作り方を忘れてしまった」とおっしゃりながら、口造りを作るために極限まで柔らかくしたという百草土。厚さ5个曚匹鯤櫃舛覆ら30cm近くの高さまで一機に轆轤で引き上げ、そのままクルッとパイプ状に口造りを作るという至難の業に、これが「技術力の高さ」と評された所以なのだとあらためて感心いたしております。今回は更にそのまま轆轤を回しながら胴や胴裾(ハカマ)の仕上げに入られたため、轆轤が高速回転する度に口造りがブルンブルンと振り回されてグニャッとしている状態を目の当たりにしました私はハラハラ、ドキドキが止まりませんでした。スッキリした中にも野暮ったさが要るという藤田先生の志野矢筈口水指。その仕上げにも目が離せません。

| 陶 芸 | 11:49 | comments(0) | trackbacks(0) |