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茶陶展を前に

来月の茶陶展に向けて展示茶碗の選択中の藤田先生。今までにご覧いただいたことの無い志野茶碗もご覧いただけるかもしれません、お楽しみに‼
前ブログで藤田先生の志野茶碗の貫入について書かせていただきましたことを機に茶陶展でご記入いただいておりました「芳名カード」のご質問をまとめてみました。今回は初めてご来場のお客様からのご質問とギャラリー窯倉らしく志野ぐい呑のことを藤田先生にお伺いいたしました。
※土や釉薬などの陶材、轆轤挽き、窯焚きなど専門的なご質問にも藤田先生は詳しくお答えくださっておりますので茶陶展会場でお読みいただければと思います。

 

Q- 様々な造形、古作の雰囲気の抹茶茶碗がたくさん並んでいました。お一人で作られたと聞いて驚きました。
A- 全部、私が焼いた茶碗です。井戸茶碗などの開き茶碗は20歳代の作品で60年ぐらいは経っているので古いと言えば古いです。その後、様々なご縁をいただき志野焼きに転向しました。

Q- こんなにたくさんの志野茶碗を見たのは初めてでした。大きさや形や色合いなどがそれぞれに違うのは、なぜですか?
A- 茶陶展では志野茶碗を中心に30碗ほどの抹茶茶碗を展示しています。志野茶碗の雰囲気が異なるのは、それぞれ違う窯から出てきたものだからです。窯には三百から四百個入れて焼きますが納得のいくものは一つか二つで、他は志野になっていません。

Q- 抹茶茶碗しか焼かないのは、なぜですか?
A- 私も最初は皿や鉢などを焼いていました。志野茶碗を作りはじめた時に同じ種類のものだけを轆轤挽きしないといけないということに気が付きました。頭ではなく手が覚えて勝手に轆轤が挽けるようになるまで鍛錬し、それを忘れないことが肝心だと思っています。

Q- 二週間焚かないと志野にならないというのは、なぜですか?
A- 私の焼く志野は土(百草土)、釉薬(千倉石)ともに自分で採取したものばかりなので手本が無く、窯焚きは長年の経験だけです。私の用いている百草土には木や草の炭化物がたくさん混じっているため、その炭化物を低温で何日もかけて焼かないと志野特有の綺麗な肌にはならないのです。結局、釉薬が溶けるまで何日間でも焚かなければならないということで、「もう少し、もう少し」と日延べしながら四週間も焚いたという自己最長記録があります。

Q- なぜ、二週間も焚けるのですか?
A- 一人で焚くため、いろいろ試しましたが丸太なら20分くらいは寝られるので赤松の丸太(購入する時に直径や長さを指定)を用いるようになりました。

Q- 独特で個性的な線書きや絵が面白かったです。
A- 単に線やアクセントを付けているのではなく、申し分のない造形だと思えるものには何も加えず無地志野にします。どこか弱いところがある造形に対しては瞬時に見極め線やアクセントを加えてバランスをとっています。

Q- 「お手に取ってご覧ください。」と声を掛けていただきました。
A- 実際に使用するものですから、重さや手触りなどを体感していただきたいと思っています。私の志野茶碗は二週間も焼いているので見た目より堅く焼きしまっています。割れ無い自信がありますし、もし割れたとしてもその茶碗の運命だったと思えます。ただ、大切なものとの認識をもっていただくためにお客様には「指輪を外して両手でお持ちください。」とお願いしています。

Q- 藤田先生の志野ぐい呑は志野茶碗を焼くための道具だと聞きました。
A-  志野茶碗を焼く時はサヤの中に茶碗を入れ、茶碗の中にぐい呑を入れます。その三重構造になったものを積み重ねて窯に入れるので志野ぐい呑は志野茶碗を焼くための道具としての役割も担っています。

Q- 志野ぐい呑の高台を見て「これは一番土、これは二番土。」と皆さんが楽しそうにぐい吞談義をしていました。
A- 私は用途(志野茶碗、志野ぐい呑)によって百草土を使い分けています。百草土の原土を一番土と呼び茶碗を挽きます。充分過ぎるほど焼けているにもかかわらずザックリとした土味で大らかな雰囲気、発色の良い志野茶碗になります。百草土の原土は粘り気が無いので轆轤挽していても直ぐに潰れてしまうため、その一番土を練りかえしたものを二番土、再び練り返したものを三番土と呼びぐい呑にします。茶碗の中に入れ、二週間も焼かれるためよく焼締まってぐい呑に適しています。
茶碗の中にぐい呑を入れて焼きますが、ぐい呑の個数が足らない時に茶碗と同じ土を使ってぐい呑を作ることがあります。それが一番土の志野ぐい呑です。

Q- 藤田先生のぐい呑の形は独特ですね。
A-  志野茶碗と同じつくりになっています。より良い志野茶碗を焼くために、ぐい呑でも練習しているのです。

 

因みに、今回私の旅のお供をしてくれる志野ぐい呑です。

先日、だいたひかるさんがブログで藤田先生の茶陶展(府中市郷土の森博物館)のご案内をしてくださっておりました。その中の「茶碗の事しか考えていらっしゃらないから」との言葉が思い出され、全くそのとおりだなぁと思いながら上記を書かせていただきました。ただ、私の聞く力や文章力の無さのため分かりにくいところも多々あったかとは思いますがご了承ください。

| 茶陶展ご案内 | 11:28 | comments(0) | trackbacks(0) |









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