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絵志野茶碗で

窯焚きを終えられました藤田先生。薪(赤松の丸太)を用いてお一人で何日間も窯を焚き続ける作業は想像以上に過酷ですが、今回は五月に開催予定の畠山記念館様での茶陶展で皆様に新しい志野茶碗を一碗でもご披露できればとの想いからの窯焚きだったようです。「300個〜400個入れていても志野になっているのは1個か2個」という藤田先生の焼かれます志野はたいへん確率が低く一碗も出来ず全部割ってしまわれるということも珍しくないようです。過去には一年間に2996個焼いて一碗しか取れなかったこともあったそうです。あまりにも焼けなくて、もう窯を焚くのは辞めようと思った最後の窯に一つだけ志野になっていたというその志野茶碗には「泪」という銘が付けられております。
藤田先生曰く「超一流ではないけれど、お茶が飲める」とおっゃり、今回の窯焚きで焼き上がりました志野茶碗がお茶を飲もう会で初披露されました。

別注で作っていただきました筍を模しました和菓子。餡に、本物の筍が入っておりました。

| お茶を飲もう会 | 13:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
作品集 「桃山志野現代に焼く」

藤田先生の与州窯工房や茶陶展会場で皆様にご覧いただいております作品集『桃山志野現代に焼く』にご興味を持ってくださる方が最近多くなりました。この作品集には藤田先生ご自身が撮影されました90碗の志野茶碗と、そのお茶碗すべてに詠まれました自作の和歌が掲載されております。一生に何冊も作れるものでは無いとの思いから、その拘りも尋常ではなく構想から数年の歳月が費やされました。それぞれの雰囲気を一番大切に自然な形で表現されました志野茶碗の一碗一碗が、何かを語りかけてくれるような気がしてまいります。

 

作品集『桃山志野現代に焼く』は、藤田先生の辞世の句から始まっております。「十数年前に末期癌の宣告を受け、あと二カ月の命だと医師から告げられました。作品集『桃山志野現代に焼く』は摘出手術前日の夜に詠んだ私の辞世の句から始まって、私の辿って来た人生を回想するような順番で綴っています。例えば最初の方に掲載の「熱田津」と銘を付けた志野茶碗には、『にぎたつに 安芸潮はやす 来島の 岩たつまにま 泡たちながる』という和歌を詠んでいます。熱田津(にきたつ)は愛媛県を指し、泡(阿波)は徳島県を指しています。本来、熱田津の熱は「熟」という漢字ですが、私は熱い想いを抱いて徳島県から愛媛県へやってきたということを詠んでいるので、あえて熱という漢字を使っています。最後の敦盛という銘を付けた志野茶碗には幸若舞の一節を用いていますが、私は「下天」を化けて転ぶという意味で化転としています。それに私も初めから桃山志野を焼けたわけではないので、作品集の中にはそのことを表すために白い肌合いの現代志野の茶碗も何碗か載せています。」

 

『その他の作品』コーナーに作品集「桃山志野現代に焼く」の詳細を掲載いたしておりますので、そちらも是非ご覧ください。

| 作 品 集 | 11:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
サヤ詰め

乾きの早い天気の良い日を選んでの釉薬掛けハマコロ作りを終えられました藤田先生が、サヤ詰めをされていらっしゃった時のご様子です。ハマコロとはお茶碗とぐい呑の間にくっつかないように入れる道具のことで、その作りは単純で簡単です。しかし、そのハマコロの足先がお茶碗の見どころでもあります目跡となるということですので、道具といえどもセンスの問われる作業の一つです。

一つ一つ丁寧に確認されなら、お茶碗やぐい呑が選ばれていきます。藤田先生が志野茶碗を焼かれます時はサヤの中にお茶碗、お茶碗の中にハマコロ、そのハマコロの上にぐい呑をのせます。そのどれもがくっつかないよう細心の注意をはらいながらサヤ詰めがなされていきます。三重構造となりましたサヤ内は、まるで大輪の白バラが咲いたようで綺麗でした。

| 陶 芸 | 11:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
絵付け

気分がのっているということで、私たちが擂るお手伝いをさせていただきました鬼板でお茶碗とぐい吞に絵(アクセント)付けをされていらっしゃった藤田先生のご様子です。瞬時に弱い箇所を見極め、そこに素早く絵やアクセントを付けてバランスをとるそうですが、申し分のない造形のものはこの時点で何も施されず無地志野となります。ちなみに、藤田先生の中での「申し分のない造形」とは左右対称で綺麗という意味では無く、それぞれの本体に合った口辺や高台を有しながらも全体にバランスがとれたの造形のことを指しているようです。

削りや絵(アクセント)付けなどの作業のほとんどは立って行われておりました。全身でリズムをとっているような感じで、絵には物語が描かれたものもあり楽しさが伝わってまいります。「今回は絵やアクセントが、いつもより多いですね?」とお尋ねいたしましたところ、「名品に絵がたくさん書かれた賑やかな志野茶碗は無いから、それを狙っている。」とおっしりながら笑っておられました。今なお挑戦する姿勢は素晴らしいです。

| 陶 芸 | 10:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
鬼板

藤田先生が絵やアクセント付けに使用されております天然の鬼板(褐鉄鉱)です。何重もの層が板状になることから鬼板と呼ばれているのだそうです。

 

300〜400度で48時間焼いた鬼板です。

 

 

技間30分もかけましてコーヒーの生豆を手煎りいたしております根気強さ(しつこさ?)がかわれましたのか、焼きました鬼板を直径30僂梁腓な乳鉢に入れ細かく砕いて粉末にし、水を加えて中の長石(ガラス質)が無くなるまで擂りつぶすという作業のお手伝いをさせていただくことになりました。最初はサラサラしておりましたが、何時間も擦り続けておりますうちに少しとろみが出てまいりました。ベンガラなどの混ぜ物が一切入っていないのに、この色は凄いです。

 

上の状態のものを暇を見つけては皆で擂り続けました。4〜5日後には想像以上にネットリとしておりました。

 

| 陶 芸 | 10:24 | comments(0) | trackbacks(0) |
弥生、お茶を飲もう会

先日までの寒さが嘘のような温かくて穏やかな日が続いております。与州窯工房には10日、お茶を飲もう会にご参加の皆様が集いました。薪ストーブが片づけられ、代わりに桃や桜花に彩られました室内はもうすっかり春です。

 

| お茶を飲もう会 | 10:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
志野茶碗 二重高台

「一窯分、出来た。」とおっしゃっておりましたので、もう終わったものだと思っておりましたのに藤田先生の轆轤挽きのあと削るという作業はまだまだ続いております。藤田先生の対談形式で綴られております冊子の中でサヤ詰めのくだりがありますが、それを思い出しました。

 

――  次の工程の、サヤ詰めや窯組みというのはどのようなことをするのですか。

 

藤田  志野釉を掛けた茶碗の中に同じく志野釉を掛けたぐい呑を入れ、それをサヤの中に詰める作業のことをサヤ詰め、そのあとサヤ詰めしたものを窯に詰めていく作業のことを窯組みと言います。ただ適当に積んでいくのではなく茶碗の形や厚さ、火の通り道などを考えながら積んでいくのです。例えば、焚き口に近いところには厚めの茶碗が入ったサヤを置くとかね。季節や天候、窯の中の状態や些細なことによっても火の通り道が違ってくるので、どこに火の通り道ができるかをある程度把握することも必要となってきます。窯の雰囲気によって茶碗の出来が左右されるわけですから、これも経験のいる作業の一つです。

 

――  今、お茶碗の形や厚さを考えてサヤ詰めをされるとおっしゃいましたが、轆轤挽きをされる時に形や厚さの異なったお茶碗を作られているということですか。

 

藤田  たいへん良い質問です、よく気が付きましたね。轆轤挽きし成形した茶碗は何十年も前から作り溜めていて、最近成形したものを含め色々あるのです。古いものは粘土が風化(砂化)しているため、釉薬を掛けて焼くと想像以上に良い仕上がりになる可能性があるので特に楽しみです。しかし、「この茶碗は、いつごろのものですか?」と質問されると非常に困ります。作ったのは何十年も前だけれど、焼いたのはつい最近ということもあり得るからです。

 

――  何十年も前に作っていたお茶碗も一緒に窯に入れて焚いていたなんてビックリですね。その発想も普通では考えられません。それに、これも長い年数が必要ですね。でも、異なった造形で同じ焼けの志野茶碗が誕生するかもしれないと思うと何だかワクワクしてきます。

 

「轆轤挽きし成形した茶碗は何十年も前から作り溜めていて、最近成形したものを含め色々あるのです。」とありましたが、今回の成形では二重高台が数多く削り出されているようです。「瀬戸黒茶碗に比べて志野茶碗に二重高台が少ないのは何故ですか?」と藤田先生に質問いたしましたところ、「二重高台を削り出すことはたいへん難しいので、瀬戸黒茶碗の成形時に練習をしていた。」という返答がかえってまいりました。藤田先生はぐい呑を道具として、お茶碗の中に入れて焼かれることは知っておりましたが、そのぐい呑をお茶碗のつくりと同様に成形しているのも志野茶碗の練習のためだということを初めて知りました。全ては志野茶碗のためだったのですね。そして、その練習は現在もなお続いております。一窯に300〜400個入れて焼いても志野になっているのは1個か2個ということですから、もっともっと作り置きが必要なのかもしれません。ちなみに、冬場ずっと薪ストーブに火を入れているのも成形したお茶碗(土)が凍らないようにするためらしいですよ。

二重高台の志野茶碗の誕生が待たれます。

| 陶 芸 | 10:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
茶陶展のご案内

皆様にお問合せいただいております東京での茶陶展が決まりましたのでお知らせいたします。今年も、また皆様とお逢いできますことを楽しみにいたしております。

『桃山志野現代に焼く』藤田登太郎 茶陶展 

■会期: 2018年 5月24日(木) ⇒ 27日(日) 
  午前10時〜午後4時30分(最終日は3時まで) 

■会場: 畠山記念館 茶室(翠庵・明月軒)
   東京都港区白金台2丁目20-12

 

| 茶陶展ご案内 | 13:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
梅まつり

今日は、愛媛県西条市で開催中の『佐伯梅林 梅まつり』に行ってまいりました。この梅まつりをご紹介くださいました方は、毎年このイベントで「たこ焼き」を焼いておられ、前々からお話はお聞きいたしておりましたが今回初めてお邪魔させていただきました。人気の「たこ焼き」というだけありまして、今までに食したことの無いふんわりトロトロの生地の中に大きなタコがガッツリ入っていて本当に美味しかったです。

 

 

 

お餅をついて販売していました。練り梅が入っているそうで、ほんのり香る梅味のつきたてのお餅も美味しかったですよ。

 

 

梅干しをはじめ様々な梅の加工品や、地元の新鮮な野菜も販売されておりました。この、巨大ゴボウにもびっくり! こんな大きなゴボウ、初めて見ました。

 

| 風景・花・風物詩 | 14:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
萩茶碗

知識の無い私にとりまして、抹茶茶碗の撮影はたいへん難しいということを前回のブログで書かせていただきましたが、その直後のお茶碗掲載ということで少しプレッシャーがかかっております。それそれれのお茶碗のもつ魅力が少しでも伝わればと雰囲気重視で掲載させていただきました。

 

やきものについても知識の無い私がお茶碗の写真を掲載させていただく時に、これまた困りますのがお茶碗の種類(呼び名)を知らないことです。時代、地域、陶材、窯の様式、灰の割合、そのほか様々な細かい違いによりましても呼び名が異なることがあるようですので、こちらもたいへん難しいです。幸いなことに私は、焼かれましたご本人に直接お尋ねすることが出来ますので間違うことが無いという点におきましては安心いたしております。

前回のお茶碗掲載にあたりまして、私が萩茶碗(古萩のような貫入が特徴)だと思っておりました他にも青味を帯びました萩茶碗や白い萩茶碗(白萩)があることを知りました。藤田先生に教えていただきましたのは、青く発色するのは籾灰、白く発色するのは藁灰を釉薬に使用しているのだそうです。特に薪で焚くと発色が良いので、その違いがはっきりと分かるようです。

白い発色の萩茶碗(藁灰)と、青い発色の萩茶碗(籾灰)です。同じように並べて撮影いたしましても、向きによりまして口辺の開き具合が異なって見えます。同じように見えるお茶碗も、並べてみるとその違いがよく分わかります。

 

白い発色の萩茶碗(藁灰)

 

 

 

 

 

青い発色の萩茶碗(籾灰)

 

 

 

 

与州窯工房に展示されております、たくさんのお茶碗を見ながら藤田先生がいろいろと解説をしてくださいました。陶芸をされる方も何人かいらっしゃいましたので、専門的なお話もおうかがいすることができました。その際に話題に上りましたのが、見込み側面に胆礬(たんぱん)が偶然に入ったという黄瀬戸茶碗と、草青磁というお茶碗でした。

 

黄瀬戸茶碗

 

 

 

 


草青磁茶碗

 

 

 

| 茶碗・茶道具 | 10:19 | comments(0) | trackbacks(0) |